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獣医師になるには

STEP 1:獣医学部がある大学に入学する

獣医になれる大学一覧

  • 偏差値 70:北海道大学(国公立大学)
  • 偏差値 70:東京大学(国公立大学)
  • 偏差値 69:大阪府立大学(国公立大学)
  • 偏差値 69:東京農工大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:岐阜大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:帯広畜産大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:岩手大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:鳥取大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:鹿児島大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:山口大学(国公立大学)
  • 偏差値 68:宮崎大学(国公立大学)
  • 偏差値 65:日本獣医生命科学大学(私立大学)
  • 偏差値 62:麻布大学(私立大学)
  • 偏差値 62:日本大学(私立大学)
  • 偏差値 62:北里大学(私立大学)
  • 偏差値 60:酪農学園大学(私立大学)

獣医師になるにはまず、獣医系の大学に入学しなければなりません。獣医学部は、医学部ほどではありませんが学費が高く、私学では6年間で1,000万以上必要となります。

また、獣医学部がある大学は日本に16校しかなく、人気もあるため入学も簡単ではありません。難易度の一番低い獣医系大学でさえ一部の医学部のレベルを超えているとも言われています。また、小動物や大動物などの臨床それぞれに強い大学もあるので、自分の目指す獣医師に強い大学を選ぶことも重要となります。この獣医系の大学に6年間しっかり通い、獣医師国家試験の受験資格を手に入れることが必要となります。

ところで、もっと簡単に入れんの?

楽して獣医になれる!なんてうまい話はありませんが、一般入試以外で獣医学部に入る道はあります!!

  • とわの森三愛高等学校(獣医進学コース)
  • 推薦入試
  • 編入試験
  • 地域枠(青森、高知県民のみ)

これらの選択肢は早期にしっかり準備しておけば、一般入試ほど高い学力は求められません(基礎学力は必要)

STEP 2:国家試験に合格する

大学に入れば80%獣医師さんになれる!

受験者合格者数合格率 
新卒1,009人888人88.8%
既卒282人135人47.9%
その他8人1人12.5%
1,299人1,024人78.8%
第66回獣医師国家試験(平成26年度)の結果

大学別の獣医師の合格率

大学名受験者合格者数合格率
北海道大学41人34人82.9%
帯広畜産大学38人32人84.2%
岩手大学29人27人93.1%
東京大学31人26人83.9%
岐阜大学33人31人93.9%
鳥取大学30人29人96.7%
山口大学31人26人83.9%
宮崎大学31人27人87.1%
鹿児島大学30人28人93.9%
大阪府立大学39人35人89.7%
酪農学園大学146人125人85.6%
北里大学130人115人88.5%
日本獣医生命科学大学93人82人88.2%
日本大学129人117人90.7%
麻布大学142人118人83.1%

STEP 3:卒業後の進路を選ぶ

  • 臨床獣医師(小動物) → 動物病院
  • 臨床獣医師(大動物) → 競馬の関連施設・水族館・動物園
  • 国家公務員 → 厚生労働省・農林水産省(病原菌や毒物を国内に流出させないよう防止)
  • 地方公務員 → 家畜の食肉衛生検査・畜産農家の経営コンサル・狂犬病予防などの予防接種等

多忙だが、やりがい・安定・高級と3拍子揃っている!

多浪しても就職できる。それが獣医師免許

現在は就職氷河期です。正社員になれるのは新卒の30%と言われています。さらに一度就職に失敗すると社会の欠陥品とみなされる厳しい現状となっています。

1浪して大学に入学しても就活に影響はほとんどありませんが、多浪してしまうと途端に面接官のあなたを見る目が一転します。企業に必要とされる余程の武器がない限り、まず一般企業に就職することができません。それゆえ自分で企業するリスクを背負うか、ブラック企業や派遣社員など待遇の悪いところで務めるかということになります。

しかし、獣医師免許をもっている場合は話は別です。今はまだ地方で獣医不足なので、公務員になることができます。普通公務員には年齢制限が設けられていて、年齢制限をクリアしても約30倍超える採用試験をパスしなければなりません。しかし、獣医不足の今、公務員獣医師ならほぼ採用されます。年齢制限も宮崎市で50歳が上限と比較的にかなり高めに設定されています。給与も上級職となれば一般平均よりも高いので、好待遇といえるでしょう。

さらに開業なら、勤務医で500万円前後。開業医では平均で2,000万円ぐらいではないでしょうか。このように獣医学部の募集定員約900人という非常に狭き門を突破すれば一般よりも高い収入を得ることができます。だから多浪している人は必死で勉強してください。他人の何十倍、何百倍努力しないと手に入らないのが獣医師免許というプラチナチケットなのです。

給与面でみる獣医師

獣医師になるには高いハードルを越える必要がありますが、その専門性ゆえに一般企業に比べて高収入となっています。

公務員獣医師と開業獣医師の違い

簡単に言えば、

公務員獣医師 = 安定、民間よりも少しだけ年収が高い

開業した獣医師 = 腕次第で年収2,000万円を超える

安定性という意味では公務員獣医師は一番かもしれません。しかし獣医学生の多くは動物病院などでペットなどの小動物臨床を志望する人が多いため、思い描いていた獣医師の姿とは違う公務員獣医師を目指す人は少ない。

それでも、公務員獣医師は専門職であり、給与水準と安定性を考えればいい就職先だ。公務員獣医師は不足しているため、定員割れしているところが多く、ねらい目と言えるのではないだろうか。

獣医師免許は不況を生き抜くプラチナチケット

平均年収ランキング

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

1 医師      1,144万円
2 公認会計士    713万円
3 税理士      713万円
4 歯科医師     679万円
5 弁護士      642万円
6 不動産鑑定士   629万円
7 一級建築士    580万円
8 獣医師      545万円
9 薬剤師      529万円
10 診療放射線技師  514万円

このように収入別に見てみると、獣医師という仕事は女性でも働きやすく、医師や弁護士、公認会計士などに比べて資格が取りやすく平均年収が高くて不況に強いので魅力的な職種です。

参考

男性の平均年収:約450万円
女性の平均年収:約300万円
全体の平均年収:約408万円

「獣医師免許をどう使う?」

獣医師免許は取得するハードルが高い分、就職先は豊富で就職率も高く、努力次第ではかなりの高収入を手にすることができます。獣医師の勤務先としては以下のようなところがあります。しかしながら、水族館・動物園・中央競馬協会などは人気が高く、教授の推薦をもらってもなかなか就職は難しいと言われています。公務員に関して言うと、求人の倍率にもよりますが、基本的に獣医師の国家資格をもっている方が少ないため比較的就職しやすい状況となっているようです。

ペット病院・動物病院

就職先として最も多いところは動物病院ですが、割合は50%程度となります。都市部には多くの病院がありますが、地方ではほかの仕事をしている獣医師が診察をすることもあります。

農協

畜産牧場の牛や豚などの診療や管理を行います。

動物園

動物園の動物の健康管理を行います。

製薬会社

実験動物の健康管理を行います。

地方自治体

食肉の衛生管理や動物からの感染症の予防などの業務を行います。地方自治体での勤務となる場合は公務員となり、獣医師としてさまざまな仕事をローテーションして担当することがほとんどです。なお、公営の動物園で働く獣医師はほとんど市区町村の公務員に所属しています。

検疫所

輸入される動物の伝染病や感染症などの検査をします。

こんなに違う!?獣医師と動物看護士

獣医師を目指していた人が、大学受験の壁に心が折れて動物看護士への道を選択するということがありますが、結局大学を中退して再受験するケースが後を絶ちません。それは、獣医師と動物看護士のギャップに大きな一因があります。今からそのギャップについて述べます。その前に、私たちは動物看護士という職業を問題視しているのではありません。むしろ必要です。しかし、獣医師と動物看護士の違いも知らずに進路を選択し、時間とお金を無駄に浪費する受験生があまりに多いことを訴えたいのです。
では、獣医師と動物看護士の違いについて述べていきましょう。

まず人間の医療の世界は医師も看護士も国家資格ですが、動物医療の世界は獣医師は国家資格ですが動物看護士は国家資格ではありません。看護士は医師の指示のもとにある程度の医療行為が許されていますが、それとは異なり国家資格ではない動物看護士は厳密に言えば一切の医療行為を行うことはできません。

故に、動物看護士には国家資格というどう頑張っても越えられない壁があるので、医師と看護士以上に、獣医師と動物看護士は社会的地位等も含めて差が大きいと感じています。

まとめ

獣医師:大学6年・国家資格・医療行為OK
動物看護士:学歴不問、民間資格、医療行為✖

動物看護士の給料

専門性が問われる動物看護士の仕事ですが、給料や待遇面に関してはあまり恵まれているとは言えません。動物病院に就職した場合の動物看護士の初任給は、東京都内の場合、月額で16万円~17万円程度に収まる場合が多いようです。大都市部以外の地域ではこれより安く、初任給14万円くらいになることもあります。ただし、地域による差だけでなく、病院ごとの差も大きいため、応募の際はできるだけ多くの情報を集めて給与額を比較してみるとよいでしょう。気を付けるべきポイントは、給与額だけでなく、実質的な労働時間や仕事内容を確認しておくことです。労働時間がとても長く、休みはあまりとれないという場合もあり得ます。

動物看護士の平均年収

初任給が16万円程度とすると、ボーナスがないとすれば単純な年収は192万円(一般的な大卒平均は270万円)となります。将来的に昇給していくのかどうか気になるところですが、これも病院によって事情が違うようです。経験を積めばしっかり給与を上げてくれる病院もありますが(稀です)、一定額で頭打ちになってしまうところが多いようです。病院によっては業績にあわせてボーナスを支払ってくれることもあります。それを考慮に入れて、なおかつ就職してある程度経験を積んだとしても、年収は最高で300~350万円という範囲になるのではないでしょうか。

動物病院で動物看護士として働くためには、相当な体力と精神力が必要となります。動物の病状はさまざまで、予測がつかないケースもあるため、長時間勤務しなければいけない日も多く出てきます。そういった大変さを考えると、動物看護士の年収は決して高額とはいえないのが実情です。

まとめ

獣医師:高給・ボーナスあり・保険あり・安定性(将来性)あり
動物看護士:薄給・ボーナスなし・保険なし・安定性なし


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