大学受験で4浪して「授業だけでは成績は伸びない」を身をもって知る!
大手予備校で浪人するも成績が全く伸びずで、今から考えるとただ予備校のカリキュラムに沿って授業を真面目に受けていただけなので伸びるはずがなかったと分かりますが、当時は死ぬほど悩みました。
研究を重ね「伸ばす仕組み」をつくる
4浪の末、かろうじて大阪府立大学の工学部に進学。その時の予備校の指導方針に疑問を持ち、自分のような勉強しても成績が伸びない生徒を救いたいと思い、予備校講師になることを決意。
学生時代から教壇に立ち、数学の成績を伸ばすための方法論を10年以上かけて確立させました。それが今日のVETの合格実績を支えています。
大手予備校が成績を上げない理由は放っておいても学力が高い生徒が入学するので上位20%の生徒は志望校に合格します。この割合は何十年も変わっていません。つまり成績を伸ばすのにお金や時間のリソースを割くより、広告宣伝に力を入れた方が生徒数が増え、結果として合格者数は増えるのです。またそもそも合格者数という数字もフランチャイズ展開したりして規模を拡大すれば見かけ上多くみせられるので、「成績を伸ばす」=「売上増」にはなりません。こういった経営上の理由も予備校の教育方針が変わらない理由のひとつなのです。
講師の評価システムに問題あり!?
先生の中には成績を伸ばしたいと考える人も少数います。しかし、成績を伸ばすには「時間と手間」がかかります。つまり授業を受けた後のケアの方が大事になってきます。例えば、授業に沿った適切な課題、それに対する疑問を解決するための質問対応、スケジュール管理などです。ただ、これらは講師の評価対象にはなりません。講師はいかに分かりやすい授業(神授業)をするかだけで評価されます。「ひとりの生徒の成績を伸ばす」より「夏期講習の講座が締め切りになった」が評価対象になるのです。そして評価された講師は担当講座数が増えるので収入がアップします。なので、講師は如何にして人気のでる授業をするかに力を注ぎます。また、質問を聞く時間などないくらい忙しいことがステータスなのです。
予備校講師となり医学部予備校でも指導するようになって、衝撃を受けました。それは合格するのは入学時の成績が良い子だけで、普通の成績の生徒はほとんど合格しないことでした。理由はたくさんありますが、根本的な原因は復習ができていないのに新しいことをどんどん授業でやるからです。復習ができているかを確認する文化は予備校講師にはありません。「わかりやすい授業」=「成績のびる」という間違った考えが蔓延しているからです。
それでも、成績を伸ばすために必死で解決策を提示しても、当時20代の一講師の意見など聞いてもらえず、合格させるためにはシステムを根底から変えないと無理だと思い、そのためには自分で予備校をつくるしかないと考え、獣医専門予備校VETを立ち上げました。なぜ、獣医かというとその当時、担当していたのが医学部クラスではなく獣医学部クラスで、配属された理由は妻が獣医師というだけの理由でした。それでも獣医師になりたい生徒は多数いましたが、まともな教育が行われていなかったので「ここから日本の教育を変えてやる!」と意気込み起業しました。
「予備校選びは慎重に!」
昨今の医学部受験ブームもあり医学部予備校が激増しています。しかし、料金が高額なだけで全く内容が伴っていないところがほとんどです。ただ、内容の善し悪しは入学するまでは分からないのが現状なので、まともな教育をしている所はそれを伝えるのも社会的使命だと考えています。
こうやれば、絶対に合格できる方法論がありました!VETに来てくれさえすれば絶対に合格させる自信がありました。「日本で初めて成績を伸ばす予備校をつくりました」と説明会に来てくれた生徒さんには溢れんばかりの熱意で語りました!私たちの言うとおりにやってくれたら必ず成績はあがると
「信じてくれる人だけ合格させる!」という強い信念で必死にVETの方法論を語りました。ここで終わってしまったら未来永劫、教育業界は変わらない。何人もの人に断られましたが、4浪の受験勉強で培われた忍耐力でどうにか3人の生徒が入学してくれました。
そしてVETは合格者を量産しました
こうして、毎年合格者を量産するおばけ予備校が誕生しました。ただ、VETは創業時の方法に固執することなく、毎年改善に改善を重ね、新しいサービスを提供し進化する予備校になっています。